通販のLPは、

「上から一字一句すべてを読んでもらえる」

ということは、ほとんどありません。

たいていの訪問者は、
冒頭のヘッドライン(キャッチコピー)に目をとめたのち、
ページ全体をザッとスクロールしていきます。

そうすることによって、

「このLPは、全体的にどんな感じなのか」

を、短時間で把握しようとするわけです。

もしこれが、新聞や雑誌の広告であれば、
一瞬で全体を“一望”できます。

もちろん、「スクロール」の手間はありません。

しかし当然ですが、WEBの場合は、
パソコンやスマホの「小さな画面」でしか
内容を見ることができません。

ほかの箇所を見たければ、スクロールするしかないわけです。

だからこそ、訪問者がLPをサーッとスクロールしたときに、
「よい印象」を与えられるように、
LPは「流し読みまで意識して制作」する必要があるのです。

訪問者に「よい印象」を与えるには?

訪問者にLPをスクロールしてもらうには、

「ヘッドラインの内容に興味をもってもらう」

ということが大前提です。

冒頭で興味をもってもらえなければ、
「スクロール」という行動を引き出せないからです。

すると、そのまま去られてしまう可能性が高くなります。

仮に、LP冒頭のヘッドライン(キャッチコピー)で、
訪問者の「興味」を引き付けることができたとしましょう。

そのあと訪問者の大半は、
「スクロール」という行動を始めます。

その理由は、先ほどもお伝えしたように、
「全体の状況」を何となくでも把握したいからです。

時間をかけてLPを読んだとしても
「時間の無駄」にならないかを、
短時間で「確認」したいわけですね。

やはり人は、
自分の時間を「貴重なもの」と思っています。

・・・

さて、スクロールを始めた訪問者に
「よい印象」を持ってもらうためには、
以下のような対策が有効です。

  • LPの随所に「小見出し」を配置する
  • LP内の文章の幅を狭くし、見やすくする
  • LP内の文章やフレーズに色付けをしたり、線を引いたりする
  • LPの随所に「画像」を配置する

こういった点に配慮してLPを制作することによって、
スクロールした訪問者の「興味」をさらに強め、
その後も引きとめておくことが可能になるのです。

「訴求性」を意識する

ここでひとつ、注意点があります。

上に列挙したようなことは、
「訴求性」がないと、
たんなる「形だけ」の対策になってしまう、ということです。

つまり、たんに「小見出し」を掲げたり、
文章の横幅を狭くしたり、
文章にマーカーで色付けしたり、
写真を掲載したりするだけではダメなのです。

たとえば、「小見出し」。

その小見出しに書かれているコピーに
「訴求性」がなければ、何の意味もないのです。

ちなみに「訴求性」とは、
読み手が「買いたい!」と思えるような要素のこと。

・・・

文章の横幅を狭くするという対策も同様です。

「不適切な箇所」で改行してしまったら、
かえって読みづらくなります。

読み手が理解しやすい位置で、
上手に改行しなければならないわけですね。

これを誤ると、誤解を招いたりして、
かえって「反応」が落ちる危険があります。

また、文章にマーカーを引いたり、
フレーズに色を付けたりする場合も、
「不適切な箇所」に施してしまうと、逆効果となります。

それは、掲載する写真にもいえることです。

結局、これらには、
コピーライティングの「スキル」と「経験」「センス」
が必要になってくるのです。

(いいかえれば、経験を積むことで慣れてきます)

もし自分で判断がつかなければ、
経験のある人に「見てもらう」というのも、ひとつの選択肢ですね。

「流し読み」されたあとは、どうなる?

LP冒頭のキャッチコピーで「興味」をいだいた訪問者は、
LP全体をチェックするために、「スクロール」を始めます。

途中、気になったところを、
何度も行ったり来たりすることもあるかもしれません。

・・・

いずれにしても、一連のスクロール作業を終えた訪問者は、
LP全体のイメージを「なんとなく」でも、つかんだ状態にあります。

もし、この段階で

「このLPを読んでも、時間の無駄にはならないだろう」
「このLPには、自分のメリットになることが書かれていそう」

という印象をいだけば、
その人は、LPの最初にもどって、今度は真剣に読み始めます。

ただし、それは「流し読み」した人に
「よい印象」を与えることができた場合。

もしも、訪問者が「流し読み」をした直後に、

「このLPを読んだら、時間の無駄になりそう」
「このLPには、自分のメリットになることが無さそう」

このように感じたら、
その人は、おそらくすぐに立ち去ってしまうことでしょう。

なぜなら、LPの訪問者というのは、
「たとえ1秒でも時間が惜しい」と思っているからです。

だからこそ、LPで「流し読みの対策」をする際は、
たんに「表面的な対策」をするのではなく、
その「内容」、つまり「訴求性」を意識することが大事になるのです。

小見出しに何を書くか。
どの部分に、どんな色をつけて強調するか。
どんな写真を、どこに掲載するか。

これらが大事になる、ということです。

・・・

御社のLPはいかがでしょうか?

「流し読み」をしただけで、
「興味がわく」ようなLPでしょうか?

改めて最初から、
真剣に読み始めたいと思えるようなLPでしょうか?

ぜひ、流し読みしただけでも魅力を感じるLPに
改善してみてください。