ふだんコピーを書く仕事をしている人は、

「コピーライティングこそ、最強・最大の武器」

このような “錯覚” に陥ってしまいがちです。

しかし、コピーライターの私は
あえて言います。

ネットの通販は、
コピー「だけ」でモノは売れません。

LPでモノやサービスを売る場合、
「コピー」と「写真」は不可分の関係にあるのです。

今の時代、
ある意味「当たり前のこと」かもしれませんが、
LP制作の基本ですので、細かく見ていきたいと思います。

きっと、「新たな気づき」があるはずです。

「コピー」と「写真」の違い

コピーは、「もの言う手段」です。
いっぽうで「写真」は、「もの言わぬ手段」です。

「言葉」で伝えるか、
「言葉以外」で伝えるか─── 。

それぞれアプローチが異なるわけです。

コピーは、具体的なことを細かに表現することが可能ですが、
それにも限界があります。

実際、「百聞は一見に如かず」という格言もあります。

百万言を費やすよりも、「1枚の写真」を掲載したほうが、
「より多くのこと」を “一瞬で” 伝えられることが多々あるわけです。

また、「写真」であれば、
人の「感覚」に訴えかけることができます。

LPの訪問者にしてみれば、とくに考えなくても、
その「写真」を眺めるだけでも伝わってくるものがあります。

そうは言っても「写真だけ」では、
伝えられることに「限界」があるのも事実です。

だからこそ、写真に「コピー」を添える必要があるのです。

逆の言い方をすれば、
コピーの力を増幅させるためにも、「写真」を添える必要があるのです。

「コピー」と「写真」は不可分の関係

結局のところ、「コピー」と「写真」。

この2つは、

「どちらがすぐれている」

ということではありません。

それぞれに「特有の性質」「長所」があるとともに、
それぞれに「不足している部分」「短所」もあるわけです。

だからこそ、「コピー」と「写真」は不可分の関係にあるのです。

・・・

そのうえで注意すべきことは、
できるだけLP内では

『「コピー」と「写真」を関連付ける』

ということです。

よくブログ記事で見かけますが、
まったく関係のない写真が冒頭に掲載されていることがあります。

こういった写真を掲載しても、
読み手に対して何のイメージも与えることはできません。

読み手にしてみれば、
その写真は「邪魔」なだけであり、
なかなか話が始まらない…という印象になってしまいます。

つまり読み手は、その記事に「冗長な印象」を持ってしまうのです。

LPへの訪問者は、「1秒でも時間が惜しいほど忙しい」ものです。

そういった心理状況にある訪問者に対して、
「内容と関係のない写真」を見せると
退屈してしまい、去られてしまう原因になります。

「コピー」と「写真」を関連づける方法

では具体的に、LP内ではどういった点に
注意したらよいのでしょうか?

結論からいえば、LP内に写真を掲載する場合は、

「コピー(文章)だけでは伝えきれない」

という場合に限るべきです。

また、LPに写真を掲載した場合は、
できるだけ、写真の下に「キャプション」を添えるべきです。

写真だけでは、具体的なことが伝わりにくい場合があるからです。

・・・

広い美術館の壁に、
間隔をあけて並んでいる、一枚一枚の名画─── 。

もしも「名画」の下に「タイトル」が無かったとしたら?

その名画の印象は、だいぶ薄れてしまうことでしょう。

額に入った、それぞれの名画の下に「タイトル」があるからこそ、
鑑賞している人は、そのタイトルの力を借りて
頭の中に「広々としたイメージ」が広がっていくのです。

これこそ、「コピー」と「写真」が
うまく助け合っている、いい例です。

・・・

「コピー」と「写真」。

ぜひ、LPを制作する際は、
この関係性を意識していってください。

すでにあるLPを改善する際も、

  • 「コピーを強化する写真」を掲載する余地はないか?
  • 写真の下に「キャプション」はあるか?

この2点を、つねにチェックするようにしましょう。