LP内で、どんなにメリットを伝えていても、
「論理性に欠けた文章」
で構成されていたら、
そのLPの成約率は低くなってしまいます。
化粧品や健康食品、電化製品といえども、
「論理性」は必要です。
LPで「メリット」だけを連発しても、
読み手は心から信じてくれません。
「どうせ、売りたいだけでしょ」
となってしまうわけです。
LP内で語られているメリットを
「信ぴょう性のあるもの」にするためには、
LP全体が「論理的」でなければならないのです。
LPにおける「論理性」とは?
「論理的」「論理性」といわれても、
あまりピンとこないかもしれませんね。
しかし、そんな難しい話ではありません。
「何かを伝えたあと、『逆接』で受ける」
これも「論理性」のひとつといえます。
・・・
基本的に「論理性」は、
「読み手に納得してもらうための要素」
といってもいいかもしれません。
読み手が、
「なぜ、そのようなことがいえるの?」
「話の趣旨が見えてこない」
「言っていることに納得できない」
「一文単位では理解できるけど、全体としてわかりづらい」
このように思ってしまったとしたら、
それはLPの「論理性」に問題があるからです。
そうなると、どんなにLPが
「一文単位では、わかりやすい文章」
「メリットのオンパレード」
だとしても、
そのLPの成約率はグンと低くなってしまうのです。
「小見出し」の論理性
多くの訪問者は、
じっくり読み進めるまえに、たいていは
「流し読み」
を始めます。
そのようにして、
まずは「全体の感じ」をつかもうとするわけですね。
その「流し読み」の際、
スクロールするたびに「小見出し」が目に飛び込んできます。
読み手は、「小見出し」だけでも
順に読んでくれることがあるわけです。
もし、全ての小見出しが「論理的」につながっていれば、
その小見出しを順番に読んでいっただけでも、
LP全体の「趣旨」がつかめるはずです。
忙しい訪問者にしてみれば、
それは大変ありがたいこと。
その「趣旨」に共感し、
そこに「メリット」を感じた読み手は、
一番上に戻って、今度は真剣に読み始めてくれます。
このように、「LPの論理性」ということを考えたとき、
「小見出しの論理性」も意識することが大切なのです。
そのほかの「論理的な問題点」とは?
LPの「論理性」には、
じつに多くのチェック項目があります。
ここまででお伝えしたきたことも重要ですが、
ほかにも必要なことがあるのです。
私はこれまで
300を超えるLPを細かく添削してきましたが、
それ以外にチェックした広告も含めると、
おそらく1,000を超える広告を見てきました。
そのなかで感じるのは、
ほとんどの広告が
「論理性に欠けている」
という現状です。
LPのボディーコピー内によく見受けられる、
「論理的な問題点」をまとめると、以下のようになります。
- 論理が飛躍している
- 内容に矛盾がある
- まっさきに結論を伝えていない
- 論理構造が見えてこない
- 前後の文章につながりがない
- 主旨とは関係のない話をしている
- 大前提が抜けている(伝えていない)
- 理由や根拠が述べられていない
- 文章どうしの流れを接続詞で示していない
- 論理の流れがわかりづらい語尾になっている
- 論点をすりかえている
- 巧妙に論理を展開している
- 難しい論理を長々と展開している
この中の「1つ」が存在するだけでも、
そのLPの「信頼性」に響いてしまいます。
たいていは、「複数の問題点」があるわけですが、
読み手は、それらを全て意識できているわけではありません。
読み手にしてみれば、
文章全体の “どこがいけないのか” はわからないけれど、
「なんとなく、いかがわしいLPだな」
このような印象だけが残るのです。
「このLPは信頼できない」といったイメージになるわけです。
そうなったら、
そのLPからモノやサービスが
売れるはずもありません。
これだけでも「意識」しよう
文章スキルのないかたが、
上の一覧に挙げた全ての項目を実行しようとしても、
なかなか難しいところがあります。
ただ、以下のようなことは、
今すぐにでも実行可能かと思います。
以下の4点を守れば、
最低限の「論理性」は確保できるはずです。
- まっさきに結論を伝える
- 内容に矛盾がないようにする
- 主旨と関係のない話はしない
- できるだけ理由(根拠)を添えるようにする
「まっさきに結論を伝える」
これはLPの「ヘッドライン」の考え方でもあります。
まずはLPの冒頭で「結論」を伝え、
そのあとのボディーコピーで、
「より細かい、具体的な話」を展開していく。
ただ、ボディーコピー内でも
「最初」のタイミングは、いくつか存在します。
たとえば、小見出しの直後ですね。
・・・
そのほか、ヘッドラインとボディーコピーの内容を
「一致」させるように心がけていけば、
「矛盾すること」もなくなります。
「主旨と関係のない話をしない」ことで、
最小限の文章で構成された、引き締まったLPになります。
「できるだけ根拠を伝えるようにする」ことで、
メリットに「信ぴょう性」が生まれます。
このように「論理性」というものは、
LPの成約率アップに、欠かすことのできない要素なのです。
ぜひ、LPのボディーコピーを書く際は、
「論理的な文章」を心がけてみてください。